MRCP検査について
MRCPとは?
MRI検査の一種で、胆のう・胆管および膵管を観察する目的に絞った検査のことです。ボースデルという消化管用造影剤を経口摂取していただきます。消化管用造影剤は、水分に近いもので、胆道や膵管の描出能力を向上させる効果があります。
見つかりにくい膵臓がん定期的な検診で早期発見を
膵臓は胃の後ろに位置し、長さ20㎝ほどの細長い臓器です。肝臓・胃・胆のう・大腸などの消化管に囲まれており、がんが発生しても見つけるのが非常に困難です。また、早い段階では特徴的な症状がないため、すい臓がんと分かった時にはすでに進行していることが多く、5年生存率は、他のがんに比べてとても低いです。
次に当てはまる方におすすめの検査です
▸すい臓がんや胆管がんの家族歴がある方
▸肥満
▸糖尿病
▸喫煙する方
▸飲酒量が多い方
▸腹部超音波検査で異常を指摘された方、または描出不良だった方
検査について
MR検査は、強い磁石を使用して検査を行います。また、やや狭い筒状の機械に入り、撮影部位によって15~30分程度じっとしていただきます。機械の性質上、検査中は工事現場のような大きな音がします。また、消化管用造影剤を経口摂取し検査を行いますので、検査時間の6時間前から絶飲食となります。
健診・人間ドックとの同日実施が出来ない検査となりますので、別日に再度お越しいただく必要がございます。
次のいずれかに該当する方は検査を受けることができません
強力な磁場の中で検査を行うため、金属などの磁性体が体内などにある場合検査できません
- 心臓ペースメーカー・人工内耳・神経刺激装置等の体内電子機器を使用している
- 外科的治療、脳動脈瘤クリップ、ステントの留置、心血管カテーテルを6か月以内にうけた
- 可動性義眼を使用している
- 可変圧式バブルシャント(脳室・腹腔)を使用している
- 乳房再建用エキスバンダー(拡張器)が挿入されている
- 女性の方で、現在妊娠している、または妊娠の可能性がある
次のいずれかに該当する方は検査を受けることが出来ない場合があります
- 入れ墨やタトゥーがある
- 磁石を使用した義歯・義眼・歯の矯正ワイヤー等を使用している
- 閉所恐怖症
- 腹部の手術を受けている (腹腔鏡手術を含む)